【星景】誰もいない冬の秋吉台でオリオンと冬の大三角を撮ってきました。

冬の秋吉台で、人生3回目の星景写真を撮ってきました。

今回の目標は、カルスト台地の石灰岩とオリオン座(冬の大三角)のコラボ写真をゲットすること!

冬の星空は夏の天の川と比べるとやや寂しい。
なので殆どの方が冬の星空を撮る時には、ソフトフィルターを使用します。

ご多分に漏れず私もソフトフィルター(LEE No.1)を今回初めて使用してみました。

それにしても冬の秋吉台は予想上に人が少なかったなあ。
一人で、あるいは二人で誰にも邪魔されること無く、かと言って遭難とかの恐れも殆ど無い場所で星空を堪能したい方にここはおすすめです。

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撮影記

2019年2月1日(金)

秋吉台の長者ヶ森駐車場へ到着したのが、夕方の5時20分ごろ。
最近は少しづつ日没時間が遅くなっているとは言え、ロケハンするには微妙な時間でしたが少しでもあたりの様子を見てみたかったので、何も持たずに急いでロケハンに出発。

長者ヶ森駐車場>北山>冠山 と周っておおよその目安をつけて駐車場へ一旦戻り、コンビニで買っておいた弁当を食した後、これまた今回初投入の ”Amazonベーシック カメラバッグ”(何気にこのバック最高です) に機材を詰めて夜の7:30頃に真っ暗な秋吉台に向かいました。

この日の夜(7時から26時まで。それ以降は見てないのでわかりません)は地上近くに雲があったりもしましたが、ほぼ快晴で月も出てない真っ暗な空に星がくっきり見えてました。

南東方面の山口市街の光害はやはり強めでしたが、夜が更けるに連れ灯りも弱くなり、主役のオリオン座も光害の一番強い方面から離れて行ったので今回の撮影にはあまり影響は無かったです。

狙う時期と時間によっては影響を考慮しておいたほうが良いかもしれません。

防寒対策

この夜の気温は、腕時計で2℃の表示は確認しましたが、腕時計は体温のせいでやや高く計測されるので実際はおそらく0℃以下だったと思われます。
撮影中に地面においていたカメラバックの表面は、夜露が完全に凍ってましたので(笑。

ですが、この日はそれほど寒く感じませんでした。
風が無かったのが理由の一つで、もう一つは結構な厚着で望んだためと思われます(笑。

今後のための備忘録と誰かの参考のため、以下にこの夜の装備を記しておきます。

●頭 ・ニット帽(耳も隠れる)
●首 ・ネックウォーマー
●上半身
 ・モンベル 長袖 ジオライン ミドルウエイト(これ良いです!)
 ・お尻まで隠れる長ーい厚手のTシャツ(これも良い!だがブランド不明)
 ・ユニクロ 薄めのフリース
 ・アバクロンビー&フィッチの厚めのダウン
 ・SUPERSTAR ベンチコート(裏モコモコ)
●下半身
 ・ユニクロ ヒートテック(薄め)
 ・ジーンズ
 ・中綿入りジャージ
●靴下 ・普通のビジネス靴下と冬用登山靴下(だいぶヘタって穴空きかけてるw)の二枚重ね。
●靴 ・厚めの革のトレッキングシューズ(メーカー不明)
●その他
 ・つま先にはくつ下用カイロ
 ・携帯用カイロ1つ(ポケット)
●手 ・必要に応じて手袋(普段通勤時に使っているやつ)

これで0℃前後の中を夜7時から26時ぐらいまで過ごしましたが、ほとんど寒さは感じませんでした。

ちなみにほぼ全てが他の目的で購入したものです。
撮影用に買ったものは、くつ下用カイロのみ。いつも寒さで足先が痛くなるので今回初めて購入しましたが、普通に暖かいです。もっと早く使えば良かった・・・

これ以上に寒い条件下の撮影だったり、本格的な登山の必要がある撮影だったりのために、本当は撮影用の防寒着とか欲しいんですがなにせお値段がお高い・・・。

来シーズンもカメラの趣味が続いていたなら購入もやぶさかでないかもしれないけど、今シーズンは我慢するつもりです…。

車中泊地

長者ヶ森駐車場

到着した金曜日の夕方から夜中まで、一時的に立ち寄る車は数台ありますが、車中泊する車は私だけでした。

普通車は100台、大型も13台ぐらい駐車できそうな広々とした駐車場です。
きっと暖かい時期は賑わっているのでしょうが、今の時期は閑散としていました。

トイレの灯りは夜中になると消えるようですが、利用時は自動で点灯してくれました。
もちろん24時間利用可能です。

コンビニはおろか自動販売機もありませんのでご注意下さい。

道路沿いですが夜に通る車も少ないので静かだし、フラットな場所で傾きも無いので安眠するには良い環境です。
ただしあまりに人気の少ない場所が苦手な方は、冬の時期は止めたほうが良いかもしれませんね。

作例&撮影地

ソフトフィルター(LEE No.1)を今回初めて使用し、全て冬の大三角とオリオン座を主役に撮影しました。

一番効果が薄いNo.1だったのであまり期待してませんでしたが、思ったよりも明るい星を強調してくれてます。

Amazon.co.jp

これでも効果としては十分ですが、1等星のシリウスがいなかったらかなり寂しい絵になる気もします。他の星の構図だとやはり冬の星空は若干寂しい気もするので、No.2ぐらいが効果としてはベストなのかな。

冠山の裏側(北側)で少しだけ地上に雪が残ってて、良いアクセントになってくれました。

秋吉台(冠山)

撮影日:2019/02/01
撮影機SONY α7s/TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di USD  焦点距離:? 絞り値:F2.8 露光量:20秒 ISO4000

撮影時刻は22時前。
山の向こうの左側が山口市街方面になるので、その光害がまだ若干明るめでしたが、夜が更けるにつれ、オリオンも西に移動するし街の灯りも弱くなるのでこれ以後はそんなに気にならなくなりました。

誰もいなかったので前景をヘッドライトで照らしてみました。
やっぱりムラになるけど、これはこれで悪くない気もする。

 

撮影日:2019/02/01
撮影機SONY α7s/TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di USD  焦点距離:? 絞り値:F2.8 露光量:30秒 ISO4000

いろいろあって、今回からマウントアダプター をソニー純正のLA-EA4からK&F Concept KF-AAEに変更。
で、問題なく撮影できました。

ただ・・・お気づきの方もいらっしゃると思いますが、焦点距離が記録に残らないことが判明!
撮影には問題が無いので良いのですが、ちょっと不便です。

おそらく今回は全て20-24mmぐらいで撮影していると思います。

 

撮影日:2019/02/01
撮影機SONY α7s/TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di USD  焦点距離:? 絞り値:F2.8 露光量:25秒 ISO3200

23時20分撮影。西に傾き始めたオリオン。
ちょっとここで、すぐに星の名前がわからなくなる自分のために書いておく。

▲冬の大三角形:一番明るい星がシリウス(おおいぬ座)、プロキオン(こいぬ座)、オレンジ色の星がベテルギウス(オリオン座)。
●オリオン座の右下がリゲル、オリオン座の右にあるオレンジ色の星がアルデバラン、この2つはシリウス、プロキオンと供に冬のダイアモンドの一部(残りはカペラとボルックス)。
■更にその右にはプレアデス星団(すばる)。

この日は、月が全く出ていないので暗くて星がくっきりの星空観察には最高の天気です。寒いことを除けば。

当然あたりは真っ暗なのですが、なぜかここはそんなに怖くない。
獣の心配が少ないからかも。防寒対策もしっかりしていたので寒さもほとんど感じること無く撮影に集中できました。

画像クリックで大きくして見ると結構星が流れているのがわかります。
焦点距離はおそらく24mmぐらい、そうすると25秒ぐらいが限界なんですねー。

 

撮影日:2019/02/02
撮影機SONY α7s/TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di USD  焦点距離:? 絞り値:F2.8 露光量:20秒 ISO4000

焦点距離が15mmぐらいの広角であれば、露光時間25秒ぐらいでなんとか星が止まって写りそうだが、20mmぐらいになると星を止めるには20秒ぐらいが最適な印象。
なのでそれに合わせてISO感度は4000に上げて撮りました。

好みの問題かと思いますが、自分は若干暗いぐらいの絵が夜感が出て好きです。

 

あとがき

結局7時間ぐらい同じ場所で撮影してました。我ながら暇ですね~(笑。
これまでは暗闇に対する恐怖感が強かったのですが、今回は土地柄のせいなのかわかりませんが、全然怖くなかった!

暗闇に慣れてきているのかもしれませんね。嬉しいです。

そろそろ夜明け前の東の空に天の川が横たわる時期になってきましたので、次回からはそのあたりも狙っていけたらと思います。

LEE No.1フィルターをかました天の川って、良い感じになってくれるのではないかと妄想してますが果たして。

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