前の記事でRF16mm 2.8F STMを試し撮りした同じ時に、以前から撮影して見たかったカシオペア座付近の星野写真を撮影したのでご紹介します。
まずまず思ってた感じの絵になったので、個人的には満足です。
これまでやってみないとわからない場当たり的な画像処理でしたが、今回は今までで一番、処理方法のルーチン化というか定型化というか、道筋が見えてきたのが嬉しい。
このぐらいの画像処理がコンスタントにできるようになると、今後の展望も見えてくる気がします。
高瀬湖周辺での星野撮影記
撮影記
2021年11月26日(金)
薄明終 18:32
月出 22:46
この日は夕方に現地に到着。
撮影地までの湖周辺の道は、かなり細い道で時々倒木があったり落石があったりの荒れた道だったので、明るいうちに到着出来て良かった。
RF16mm 2.8F STM の試し撮りをしてたらすぐに暗くなってきたので、追尾撮影の準備開始。
開聞岳では北極星の導入をミスって追尾失敗してしまったので今回は慎重に極軸合わせを行いました。
この日の天気は、21時ぐらいから薄雲がかかる予報で、月の光も22時ぐらいから影響がありそうでしたので、薄明終わりからすぐに撮影を開始して撮れるだけ撮るつもりでした。
北西から雲が流れてくる時間帯もありましたが、概ね天気は良くて撮影枚数は自分史上最高の73枚!(一枚2分)
撮影対象のカシオペア座もほぼ最高高度付近で光害の影響も少なく、これはもしや自分史上最高の追尾撮影ができたのでは!?と喜んだのも束の間・・・、
なんとレンズが真っ白に結露してる~!!!( ̄▽ ̄;)マタデスカ…
もーーー!何やってんのぉ~(泣)
この時はほとんど全滅を覚悟しましたが、帰宅して画像を確認すると前半30枚ぐらいは結露の影響は無さそうだったのでほっと胸をなでおろしましたが、、、ホントに失敗しないで終えたことが無い追尾撮影( ^ω^)・・・
原因はモバイルバッテリーの省エネ感度が良すぎて、電力の供給がかなり早い段階で止まってたようです。全くランプ確認してなかった。
実は同じバッテリーを二台使用していますが、どうやら感度が良い(途中で電力供給が止まる)やつと感度が鈍い(電力供給が止まらない)やつがいるみたいで、今後は感度鈍い方をレンズヒーターに使うようにする。
撮影地 高瀬湖付近の様子
正直言うと今回はただの道端での撮影でした。
なので詳細は書きませんが、人気(ひとけ)が少ない割には島地川ダムや公園に公衆トイレもあるのでなかなか良い場所だと思います。
ただし前述したとおり、道が荒れた部分もあり通行には注意が必要な場所もあります。
島地川ダムがあり、暗くなると照明が灯るので東側南側の撮影は厳しいかもしれません。
高瀬湖周辺で撮った星野写真作例(カシオペア座付近)
カシオペア座とハート星雲・胎児星雲とNGC7822(クエスチョンマーク星雲)
北極星方向を上にするのが天体写真のセオリーらしいので、その意味ではこの写真は上下が逆なのですが、バランスの良さはこの方が良い気がするので敢えて逆にしてます。
目論み通り、カシオペア座とハート星雲・胎児星雲と二重星団そしてNGC7822(クエスチョンマーク星雲)を85mmに収めることができました(ギリギリでしたが)。
比較的簡単と言われているオリオン座の星雲の描出に手こずる私が、どの程度描出できるか不安でしたが、ハート星雲と胎児星雲は何とか納得できるレベルになりました。
残念ながらNGC7822はうっすらとしか描出できませんでしたが、今回は想定内です。もっと精進します。
フラット補正はいつもステライメージ8で行うソフトビニングフラット補正ですが、光害の程度が軽く直線的だったので、今回はPhotoshopのグラデーションマスクで処理ができました。
概ね上手くいった今回の画像処理ですが、星の色が無くなってしまう問題は今回も解決できず。
いろいろ調べてみると、ソフトフィルターを装着したみたいに星を滲ませて色も回復させてくれる素晴らしい方法を紹介されてるブログ記事↑を見つけましたが、色が抜けてしまったあとではこの方法をもってしても色の回復は難しかった(当たり前)ので、そもそも星の色が消えないようにしなければいけません。
まだまだ課題山積です。
あとがき
撮影も画像処理もいろいろ難しいですが、経験していくうちに解決できている部分も多いことに最近気がつきました。コロナ禍で追尾撮影へのテンションが下がってた時も正直ありましたが、少しづつ進歩している部分を実感できると楽しくなってきますね。
特に画像処理に関しては、やり方が確立できつつあるので、備忘のためにもがっつり記事を書きたいですね。って言いながら書かないからすぐ忘れる。
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