【星景機材】赤道儀を使った星景写真用に、軽くてコマ収差が少ないRFマウントのレンズが欲しくなったので検討してみた。

機材
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追尾固定星景写真用RFマウントレンズの購入検討

 星景写真を撮り始めてなんだかんだで5年以上が経過しました。その間にレンズもそれなりに増えてきて、一応どの画角にも対応できるようにはなりましたが、まだまだ充実させたいと考える今日この頃です。

 特に最近は一枚撮りの星景写真は(作品としては)ほとんど撮影しないため、この記事では追尾撮影重視のレンズ購入検討をしたいと思います。また、今年は山岳星景にも力を入れたいと考えているので、携帯性も考慮した検討になります。

 RFマウントレンズと星撮りに言及した情報がまだ少ないので、購入を迷っている星屋さんもいらっしゃるかと思います(私含め)。そんな方たちの一助になれば幸いです。

※タイトル画像の星景写真とレンズとは何の関係もありません。
※レンズの画像はメーカーHPよりお借りしました。

購入条件

ズームレンズ 
 星野なら最初から画角を決めて撮るので単焦点でも良いが、星景は現地の景色と星の方向を見て画角を決めるのでズームが便利だから。

開放F4でもOK 
 明るいレンズがベストだが、追尾撮影が多く一発撮りをほとんどしないので明るくなくても良い。

RFマウントレンズ
 登山等に携帯しやすい重さと汎用性を考えると、マウントアダプターが必要ないRFマウントのレンズがベスト。

検討項目

 上記の条件を満たすレンズの購入のために、具体的には以下を検討項目とします。

携帯性:重量と大きさ

画質&明るさ:コマ収差等、F値明るさ

価格:その値段に価値があるか ぶっちゃけ純正レンズはどれも高価だが…( ^ω^)

星撮り用RFマウントレンズの具体的検討

 広角、標準、望遠に分けて検証します。
 上記の検討項目について、ネットで集めたレンズの評価を端的にまとめてみました。

広角レンズ

◇現在所有レンズ

広角 TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2

   〇 星撮りするなら、まずは手に入れるべきレンズ。
   × とにかく重い(約1110g)。

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2【Amazon】

◆購入検討レンズ

広角 RF15-35mm F2.8 L IS USM

   〇 コマ収差は抑えられている。
   × 重い(約840g)、高価。

RF15-35mm F2.8 L IS USM【Amazon】

参考リンク
キヤノン「RF15-35mm F2.8L IS USM」優れた光学性能だが周辺減光には注意が必要
Dustin Abbottがキヤノン「RF15-35mm F2.8L IS USM」のレビューを掲載。高速AFや手ぶれ補正など高機能な点を評価し、ズームレンジ全域・フレーム全域で一貫したシャープネスと

広角 RF14-35mm F4 L IS USM

   〇 コマ収差少ない。
   〇 RF24-105mmF4と同サイズで重さは約540gと軽く携帯性良し。
   〇 RF15-35mmF2.8Lより解像度高い。

RF14-35mm F4 L IS USM【Amazon】

参考リンク
「RF14-35mm F4 L IS USM」はこれまでのキヤノンの広角ズームで最もシャープなレンズ
DUSTIN ABBOTに、キヤノンの小三元の広角ズーム「RF14-35mm F...

 

(広角レンズ)結論

 明るさ重視ならRF15-35mmF2.8L、解像度・携帯性ならRF14-35mm F4 L ということで、
RF14-35mm F4 L IS USMに軍配。

 ⇒ 予約しました

標準レンズ

◇現在所有レンズ

標準 RF24-105mm F4 L IS USM

   〇 105mmまでの広い画角。
   × 星の色ずれ、コマ収差が目立つ。
   △ 重量700g。

RF24-105mm F4 L IS USM【Amazon】

◆購入検討レンズ

標準 RF24-70mm F2.8 L IS USM

   〇 明るい。
   〇 コマ収差少ない。
   × 高価。
   × RF24-105mm F4と比べると、焦点距離が70mmと小さくなる。
   × 長さ125.7mm、重量約900gとかなりヘビーサイズ

RF24-70mm F2.8 L IS USM【Amazon】

参考リンク
https://capa.getnavi.jp/report/351895/3/

標準 RF24-105mm F4-7.1 IS STM

   〇 軽量で携帯性は良い。
   △ 安価だが画質はそれなり。

RF24-105mm F4-7.1 IS STM【Amazon】

 

(標準レンズ)結論

 追尾撮影で良く使う画角なのでやはり画質の良いRF24-70mm F2.8 L IS USMが欲しい。
 登山などで携帯性を重視する場面では、とりあえず今まで通りRF24-105mmF4Lを使用することにする。

望遠レンズ

◇現在所有レンズ

望遠 EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM

   〇 レンズとしての性能は申し分ない。コマ収差も少ない。
   △ やや暗い。

EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM【Amazon】

参考リンク
チャンスを確実にモノにする EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM【評価・作例】
[wc_column siz
参考リンク
さそり座アンタレス付近をEF100-400mmF4.5-5.6L IIで撮ってみた | Astro&Photographs
◆購入検討レンズ

 望遠 RF70-200mm F2.8 L IS USM

   △ 星撮り適正不明。このレンズで星を撮る人が未だ少ないみたい…。

RF70-200mm F2.8 L IS USM【Amazon】

 望遠 RF70-200mm F4 L IS USM

   〇 このクラスの望遠レンズとしては、軽くて小さい(119.0mm、695g)。
   △ コマ収差、開放で四隅にわずかに見られる。

RF70-200mm F4 L IS USM【Amazon】

参考リンク
キヤノン「RF70-200mm F4 L IS USM」レンズレビュー諸収差編
キヤノン「RF70-200mm F4 L IS USM」レビュー第4弾。EOS R5と組み合わせて各収差のテストの結果とレビューを公開。いくらか補正前提のような残存収差が見られるものの、ソフト補正込み

 

(望遠レンズ)結論

 この画角で一枚撮りすることはまずないので、明るさは必要ないかも。
 なので安価なRF70-200mm F4 L IS USM を選択したい。
 200mmより上はこれまで通りEF100-400mmで。めったに撮らないし問題ない。

単焦点

ちなみに現在所有する単焦点レンズは以下の3本。

 ●RF16mmF2.8
 このレンズは↓の記事で書いた通り、本格的な星撮りには若干厳しい気がします。ただし、携帯性は抜群なので登山時のサブレンズとして携帯するつもり。

 ●SIGMA Art 24mm F1.4 DG HSM :F2.8ぐらいからコマ収差は消える印象。

 ●SIGMA Art 85mm F1.4 DG HSM(星野用)

 この二つのSIGMAレンズは性能は申し分ない。星野で画角が決まっている場合はやはり単焦点で撮影したい。

明るいレンズが必要なら単焦点を購入したいが、当面はズームレンズ優先になるかな。

まとめ

広角:RF14-35mm F4 L IS USM
標準:RF24-70mm F2.8 L IS USM
望遠:RF70-200mm F4 L IS USM

 ネットの情報をかき集めて判断した結果、上記のレンズが自分の星撮りスタイルに合っていると思われます。

 RF14-35mm F4 L IS USMは予約済。
 あとの二本も今年中には手に入れたい(願望)のだが、もう一つカメラを買ってEOS_Rを天体改造する計画も考え中なのでそうなると先立つものが…。

 とりあえずRF14-35mm F4 L IS USMが手に入ったら、下記のような組み合わせはできそうなので嬉しい。

 メイン:RF14-35mmF4L
     追尾撮影用 昼間の風景もこれがあればだいたいイケる。
 サブ: RF16mmF2.8
     一枚撮りも可能な明るさで画角が広いのでとりあえずなんでも撮れる。追尾ができない時の緊急避難用。追加で持っても気にならない軽さ。

 RF14-35mm F4 L IS USMは6か月待ちなので、夏の登山シーズンには何とか間に合うはず!登山用に購入したので間にあって欲しい!

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