今回の撮影はちょっと実験的な要素が多くあったので、もしかしたらうまくいかないかもしれないな~と考えながらの、自分的にはいろいろチャレンジングな撮影でした。
そんな予測通り?お天気に阻まれ思ったような結果にはならなかったのですが、とりあえず撮影できた天体写真をTwitterにアップしたところ・・・
なんと、想定外のイイね90越え!
自分のTwitter史上最高の反響をいただいて驚いております。ありがたいことです。
なぜ急に増えたのか…理由が不明ですが、皆さん天体写真が好きなんでしょうか?
今年はツイートも増やそうと思っていたので、なんにしても嬉しいです。外国の方が結構多いのは外国の方のツイートをリツイートしたからですかね?(Twitterの仕組みがあんまりよくわかっていない)。英語でコメントをいただいても英語弱いんで、変な英語の返事になったら許してください。
地蔵峠展望台 撮影記
2022年1月8日(土)
薄明終 18:39
月没 23:13
まず大きな希望として『雪景色との星景を撮りたい!』というのが昨年からずっとありました。今年は各地冬らしい気候で、雪の期待できる山陰はほぼほぼ曇りの日が続いています。そんな中、微妙に晴れそうな日がありましたので、鳥取県まで足を伸ばしてみました。
雪道をほぼ走った経験のない私としては若干の不安があり、「とっとり雪みちNavi」等で主要な道には積雪が無いのを確認してから出発しました。目的地近くの山道を登り始めると、ところどころ道の上にも凍った雪が現れ始めましたが、特に問題なく地蔵峠展望台付近に到着。
さーて車を停めて展望台への階段を登りましょと思ったら、、、階段の入り口(というか道の端全体に)に除雪された雪が自分の身長の高さくらいまであり完全に行く手を阻んでいますw しばし立ち尽くす私。
目的地は目の前わずか約10数メートルの高台なのですが、そこまで行くのも容易ではない雰囲気…。雪道を歩く準備もしていなかったのでプチ絶望に襲われましたが、ここまできて引き返すわけにはいかないので、意を決して雪の壁を登ります。ズボズボと雪にハマり靴の中にも入ってきましたが、何とか撮影地にたどり着きましたε-(´∀`*)ホッ
今回の目論見
今回企んでいたのは、↓の画像のような写真(黒い影は大山山頂)。
自分にとっては未知の世界の焦点距離200mm越えの(違和感たっぷりの)星景写真を撮影するつもりでした。ただ天気が・・・。
気温は0℃前後でおもったより寒くなかったのですが、予想よりも厚い雲が大山方面にあり姿が見えません。とりあえず星の追尾撮影を先にして、地上の雲が晴れるのを待つ作戦でしたが、結局雲が晴れることは無く星景撮影は断念しました。SCWではギリいけると思ったんだけどな・・・。
地蔵峠展望台について
高台を登るとやぐらのような木製の展望台がありますが、現在は立入禁止のようでした。(この時は雪がありそこまでたどり着けませんでしたので詳細はわかりません。)トイレはありません。
駐車場というか、路側帯の広くなっているところに車を停めて高台から大山を眺める展望台です。
作例
星景くずれのオリオン大星雲と馬頭星雲(焦点距離220mm)
上記の経緯で星景写真を断念し天体写真となった追尾撮影分が今回の作品です。普通の天体写真では北が上になるように撮影するようですが、元が星景写真用なので見慣れない配置になっていると思います(私は勝手に星景崩れ天体写真と呼んでます)。
使用機材 EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの星撮りデビュー
カメラ:CANON EOS Ra
レンズ:EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
赤道儀:SWAT-310V-spec
自由雲台:Velbon 自由雲台 QHD-53
微動雲台:ユニテック 極軸微動ユニット
レンズは今回初めて星撮りに使用したEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM。元々このブログは工場夜景を紹介するつもりで始めたブログで、このレンズも工場撮影用に購入したものなのでまさか星撮りに使う日が来るとは思っていませんでした。
レンズ自体の性能は工場夜景撮影を通じてかなり優秀なのはわかっていましたが、星撮りに使えるかどうかはいまいち未知数でしたが、焦点距離100mmを超えるレンズはこれしか持っていないので、思い切って星撮りデビューさせてみました。
結果、レンズには全く問題なかったです。
レンズ自体には全く問題ありませんでしたが、不安は他にもありました。それは200mm越え時の極軸合わせが上手くいくかどうか。最近は赤道儀の穴に北極星を入れることはそれほど苦労しなくなりましたが、今回は極軸望遠鏡を使用する必要がありかなり気を使いました。
結果的には上手く極軸合わせできていたようでした。強風でブレたり雪でゆるんだ地面上の三脚設置で多少不安定だったためと思われる星の若干のブレは一部に見られましたが、何とか許容範囲でした。これでまた極軸合わせに自信がついた気がします。
画像処理
トラペジウム(オリオン大星雲中心部の星生成領域にある散開星団)には露光15秒で撮影した分でHDR処理をしていますが、やはりもう一段暗いモノを用意した方が良さそうですね。今回は撮影途中から雲が出てしまい15秒露出も厳しいぐらいになってしまったのでしょうがないですが。
薄い雲がひっきりなしに流れてくる状況で薄雲が映り枚数も撮れず(総撮影時間44分)、それと焦点距離が大きいので追尾時間を短くIOS感度を3200とやや高感度設定したため、画像処理の限界値が低くて私の画像処理技術では背景ガビガビの絵になってしまいました。なので今回も拡大厳禁ですw
とは言えそんな悪条件でも一定の成果は出せたと思うので自分的には満足です。
あとがき
いろいろと思う通りには行かない今回の撮影でしたが、初の200mm越え追尾撮影を完遂し、Twitterでは思いがけずイイねをたくさんいただけたので、良かったなと。
当分この場所に訪れることは無いと思っていますが、他でも望遠星景を目論んでいるので、何とか近いうちに成功させたいですね。違和感たっぷりの星景写真を目指して。
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