【星野】SIGMA Art 24mm F1.4 で冬のダイヤモンドを撮ってみた。

画像処理(星)
画像処理(星)

 初めての星野写真。星景より簡単だろうと舐めてました。そんなことはない。こっち(星野)のほうがシビアですね。星景はある意味光害も要素として表現すれば良いので天体写真ほどシビアに光害のかぶり処理をしなくて良いということに気がついた。

 今回の撮影対象は冬のダイアモンド。外国ではビッグGと呼ばれている。反時計回りにカペラ、ポルックス、プロキオン、シリウス、リゲル、アルデバラン。所有する唯一の単焦点レンズ、SIGMA Art 24mm F1.4 DG HSM の画角にちょうど収まるサイズだったので狙ってみました。

 広角星野なら極軸合わせも楽なので失敗が少ないだろうという目論見もあります。

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撮影記

2019年2月23日(日)

 予定では1枚の露出時間は2分だったが、間違えて1分20秒で最初の1時間ほど撮影してしまいました(泣)。

 レリーズタイマーに入力するときに、2:00と入れるべきところを1:20と入力。120秒を間違えて1:20と入れてしまったのだった・・・。なーんかシャッター切れるの早いなーと思いながら一時間気がつかんかったw

 間違えて撮ったこの一時間が、この日一番オリオン座の高度が高い時間帯であった・・・。

 幸いなことにこの日は天気の心配は無さそうだったので、予定通りの露光時間は確保できました。※けど、やっぱり最後の数枚は高度が低くなり光害がひどかったので採用できず。失敗時間が痛かった。

撮影地 志学展望広場

志学展望広場:グーグルストリートビューより

 この場所で撮影するのはこれが二回目でした。

 この場所は北側に三瓶山の主要6峰が望める展望台となっており、前回は三瓶山との星景写真を撮ったのですが、思いのほか手前にある街の街灯が明るくて処理がうまくイカず、ボツ写真となりました。

 今回の撮影対象は北ではなく南なので地上の灯も暗くて条件は良いです。

 この場所には三瓶山の噴火でできた火山灰の地層が見られるそうですが、あいにく夜中にしか訪れたことが無いので地層を見たことはありません。

 地面は土ですが、整備されていてスペースもあり、なにより夜は人がいないのでじっくり撮影するには最適です。ただトイレがないので長居は難しいかも。東屋があるので雨よけはできます。

作例 24mmで撮る冬のダイアモンド

24mmで撮る冬のダイアモンド

撮影設定等

機材
EOS_Ra(カメラ)、SIGMA Art 24mm F1.4 DG HSM(レンズ)、SWAT-310V-spec(赤道儀)、 マルチ赤緯ブラケット 、  Neewer パノラマ三脚ヘッド【Amazon】 (カメラを付ける雲台)、HUSKY ハスキー3Dヘッド(三脚に付ける雲台)、三脚は多分Velbonの三段(詳細不明)

撮影設定
焦点距離:24mm 絞り値:F4.0 露光量:120秒 ISO3200 撮影枚数:58枚(うち30枚をコンポジット)

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画像処理に関して

 星マスクを使用するとなぜかヒストグラムが崩れるので、星マスクしないで強調処理したら結果星が潰れた。なんかおかしいことしてるんだろうな、よくわからん。

 大まかな流れは以下、

 ①Lightroomでホワイトバランスとレンズ補正のみ行いTIFファイルに現像。
 ②ステライメージ8でコンポジット。
 ③Photoshopで強調処理

 今回のPhotoshop処理での知見を以下に記す。

赤ハロ(色収差)除去

 ①元画像コピーする。
 ②コピーした画像(上レイヤー)にガウスぼかし。ハロの色がわからなくなるまでぼかす(※この時は約10)。
 ③ぼかし画像のレイヤー描画モードを「カラー」にするとハロが消える。

 ※ぼかしすぎると大きな星の色も消えてしまうので、今回は大きな星だけ彩度を上げた(反転星マスク使用)。

 おもわぬ副産効果があった。微光星を小さくするには、ダスト&スクラッチとか明るさの最小値とかを使うが、このハロ消しでも微光星が小さくなることがわかった。

かぶり補正

 フラット処理は行わず、Photoshopの線形グラデーションでちまちまやりました。面倒くさいけど自分としてはフラット画像を撮影するほうが面倒なのでしょうがない。

 16bitだとトーンジャンプを起こして変な線が入るけど、結合すれば消える?ので、常にコピーして元画像を残しながら補正していけばなんとかなる。32bitでやればトーンジャンプは無いけどヒストグラムが見えないのでやりにくい。

 色かぶりはRGBを調整してできればよいが、かぶりが強いところは難しいので、背景に関しては結局は彩度を下げて処理してます。

コンポジット

 「露出時間は長ければ長いほうが良い」そう思うあまりに、今まではとりあえず撮ったら撮った分だけなにも考えずコンポジットしてましたw が、今回はキッチリ一枚一枚チェックして薄雲がかかってたり、光害が強かったりした写真はコンポジットから外しました。

 そのほうが結果的に処理が楽になりますね。

あとがき

 まだまだ偶然要素が多すぎる。やってみないとわからない感じ。早く処理方法を確立したいが、また次のときは忘れてるんだろうなあ。

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