【ステライメージ8】コンポジットで小さくなった追尾画像と地上画像の、位置とサイズを合わせる方法

画像処理(星)
画像処理(星)

 ステライメージ8でコンポジットすると、微妙に追尾画像が小さくなる場合があります。

 例えば前回記事で紹介した作例をコンポジットした時の具体的なサイズは、追尾画像のサイズが6666×4442、地上画像のサイズが6720×4480です。

 このままでは追尾画像と地上画像にズレがでてしまい、正確な夜空の再現はできなくなるので、位置と画像サイズを合わせる必要があります。

 ただし、地上画像は星が流れているため、この二枚の画像を星の位置で直接位置合わせすることはできません。

 そこで、もう一枚星の位置の基準となる画像(下記b)を噛ますことで、位置合わせを行います。

 具体的な手順を以下に記します。

サイズの小さい追尾画像とコンポジット前の追尾画像の一枚でズレ幅を確認

①ステライメージ8を開き、詳細編集モードを選択。

②以下の二枚の画像をステライメージ8にドラッグ&ドロップで読み込ます。
 a.サイズの小さい追尾画像
 b.コンポジット前の追尾画像の中から選んだ、星の位置の基準となる画像
  ※地上景色が基準の位置に一番近いもの

③メニューから「合成」>「コンポジット」を選ぶと、ab二枚が重なった画像が表示されるので、「移動」ボタンで星の位置を合わせます。
  ※Ctrl+移動ボタンで0.1単位で動かせます。

星がズレているので[移動ボタン]で位置合わせする。

④星の位置が合ったら、その時のXYの値を確認します。ここではX:32、Y:23でした。

位置合わせ後、XYの数値を確認する。

 あとは、このXYの値を地上画像に適応させてトリミング(後述)すれば位置合わせとサイズ合わせが完了です。

地上画像を、小さくなった追尾画像のサイズにトリミング

⑤地上画像をステライメージ8の詳細編集モードで読み込む。

⑥メニューの「範囲選択」>「選択範囲設定」を選択。

⑦選択範囲設定の「サイズ」を、追尾画像と同じ6666×4442と入力。「座標」の「左上」に④で確認した値 X:32、Y:23 を入力。

サイズと座標を設定する。

⑧[OK]をクリックすると、トリミングする位置に白い点線が出てくるので、メニューの「編集」>「切り抜き」でトリミングします。

白い点線がでるので、「編集」>「切り抜き」でトリミング。

⑨「ファイル」>「上書き保存」で保存。

以上で地上と星空(追尾画像)の位置が合った状態で、画像サイズを揃えることができました。

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