前回の記事のつづきとなります。
藻琴山展望公園で無事、人生初の星景写真撮影が終了し、とりあえず北海道まで来た目的を果たしました。
今思い返しても、北海道はネイチャーフォトの撮影地としては最高の場所だなと思います。
撮影記
帰りは小樽から出港するフェリーに乗船するので、早めに南下を始めました。
次の撮影地は『望羊の丘』。
大好きな羊蹄山を前景にして星景を撮影したいとずっと思っていました。
今回の北海道内移動はほぼ高速道路を利用しましたが、北海道の高速道路は直線的な道がほとんどなので、非常に快適ですね。
オートクルーズで速度を保てば勝手に進んでいくイメージ。
それに比べて地元の中国縦貫道(中国自動車道)は・・・高速道路じゃない(笑
車中泊地
道の駅 あかいがわ
望羊の丘に向かう途中にここで車中泊。
この日は晴れていたのに、なぜここに夕方到着してそのまま星景撮影に向かわずに車中泊してしまったのか、理由が思い出せないのですが、おそらく相当疲れていたのかなと思います。
ここの道の駅登録は、2015年4月と比較的新しい道の駅でした(当時)
駐車台数は大型10台、普通車57(身障者用3)台で狭くはありませんが、新しい施設ということもあってか人が多めで夕方の駐車場は満杯。
夜も車中泊の車が結構いましたが、周りは静かなので安眠できます。
レストラン等もあり食事も可能ですが、私が訪れた時は表示されている閉店時間よりも早めに閉められてしまい、夕食にありつけなかった記憶があります。
車にパン等があったのでその時はそれで済ませましたが、無くてもコンビニが6キロほど離れた場所にあるので食事の確保は可能です。
周りには何もありませんが、車中泊をするには静かで快適な場所だと思います。
詳細はこちらで確認してください。 → 北の道の駅 あかいがわ
名水の郷きょうごく
羊蹄山の麓にある道の駅で、名水「羊蹄のふきだし湧水」が有名です。
道道に面するメインの駐車場は若干傾斜があるので、仮眠をとるだけなら裏?の駐車場(羊蹄山登山口京極コースに行く道の途中)のほうが広くて車も少ないのでお薦め。
ただしトイレがメインの駐車場しかないので、トイレが近い人は無理かもです。
ここの良いところは、300Mほどの距離(ほぼ敷地内と言っても良いぐらい近く)に京極温泉があることです。
ここの温泉は本当に最高です!私は近くに来たら必ず入ります!
温泉も良いのですが、個人的に気に入っているのは広くて車の少ない駐車場でのんびりすること(笑。
道の駅の駐車場は昼間は車や人が多いのでなかなかくつろげませんが、ここの温泉の駐車場で建物から離れた場所は誰も来ないので快適に過ごせます。
道の向かいにはコンビニもあり、車中泊旅の拠点にするには最高の場所です。
詳細はこちらで確認して下さい。
→ 道の駅・名水の郷きょうごく「名水プラザ」
→ 京極町HP京極温泉
作例&撮影地
望羊の丘
この場所に行くには、車でまあまあ細い道を3km弱進む必要があります。
夕方にこの場所を訪れると、少し小高い場所に車を停めるスペースがあったのでそこを今夜の撮影地としました。
到着した時にツーリングっぽいバイクが1台いましたが、結局その後はそれ以外に誰にも合うことはありませんでした。
本当は歩いて移動しながら撮影するつもりでしたが、暗くなると熊が怖くて車の周りから動けませんでした(笑。
ただ、自分の体感的には真っ暗で恐ろしかったのですが、撮影した写真を見ると藻琴山公園で撮った写真よりも明らかに光害の光が強かったです。
車のフロントガラスの向こうにある山が尻別岳です。
初めて捉えた夏の天の川。こと座のベガ(織姫星)とわし座のアルタイル(彦星)は写っていますが、はくちょう座のデネブは上に見切れてます。これを撮った時には夏の大三角など、全く意識してませんでした。
天の川の下の方に、小さな流星(たぶん)が写ってます。
この日は結構流星が見られました。残念ながら写真には写ってませんが。
尻別岳(左)と羊蹄山(右)。
結構光害の灯りが明るく、特に尻別岳の向こうの灯りが強め。伊達市の灯りでしょうか?
それとここで撮った写真全般的にそうなんですけど、空が緑と紫っぽい色の縞模様になってしまいました。
最初はレンズの影響かと思いましたが、結局原因は何なのかよくわかりません。
もしかしたら大気光ってやつですかね?
大気光とは、美少女戦士セーラームーンの登場人物である。セーラースターライツのひとりセーラースターメイカーに変身する。星野や夜天と同じキンモク星系の守護戦士。
ピクシブ百科事典
ではなくて、こっち↓
超高層大気の原子,分子が発する非熱的な放射をいう。太陽紫外光がそのエネルギー源である。ただし,昼間の天空光は太陽光の大気分子による散乱に起因する非熱的大気放射であるが,主として下層大気で起こっているので,通常,大気光には含めない。赤外領域では超高層大気からの熱的放射も存在するが,これを非熱的放射と区別することは事実上困難なので,超高層大気の発する放射は熱的放射まで含め,すべて大気光と呼ぶこともある。
デジタル大辞泉
現像が非常に難しくなるので、個人的にはあまり好みでないかも。
こちらは反対側の空を撮影した写真です。
写真中央右の車の上に見えるのはアンドロメダ銀河でしょうか。
札幌方面の強烈な光害の光を、車で上手いこと隠せたと自画自賛の一枚です(笑。
車の前面に写り込んだ星もスゴいことになってます。
これもみんなの大好きなリフレクションの一種ってことで良いですよね。
あとがき
北海道には1週間と比較的長く滞在できた割には、天候に恵まれなかったせいで、目的の星景写真がゲットできたのは前回記事の藻琴山公園と望羊の丘のわずか2ヶ所だけでした。
それでも初めての一眼、初めての星景撮影だったことを考えると十分成果があったのではないかと思っています。
普通に車中泊旅するだけでも北海道は楽しいですしね。
ただ想定外だったのは、実は星景写真を撮りに出かけたのはこの後一回だけになってしまっていること。
思った以上に暗闇での行動が恐ろしかったのと、思った以上に現像が難しかったことで一気にテンションが下がってしまって、せっかく高価な機材を買ったにもかかわらず足が遠のいてしまったのです。
この旅から二年経った今、本格的に星景写真の撮影を再開しようと計画中です。
星景写真撮影から遠のいた原因である「暗闇での行動の恐怖」と「現像の難しさ」ですが、どちらも工場夜景の撮影経験から徐々に克服できつつあるので、今年はやる気がまた出てきました。
近いうちに新しい星景写真を紹介できることと思います。
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