【ミニベロ自転車旅】2018北海道道南4日目後半 恵山温泉旅館までひたすら海沿いの道を行く!

自転車旅
自転車旅
前回の記事

恵山を目指して、ひたすら海沿いの道を走る。

13:00 道の駅しかべ間歇泉公園を出発。

ここからは海沿いの道をひたすら進みます。

ちなみに私の自転車走行ペースは10km/hで計画することにしています。何事もない限りはこのペースより時間がかかることはまずありません。自分の体力を考えても、このぐらいの余裕ある計画を立てておくことが重要だと考えています。

このペースで考えると残りは50kmなので5時間で宿に到着。チェックイン時間は18時なのでここまでは計算通りです。問題は風向きです。海沿いの道は風が強いことが予想されます。強い向かい風が吹かないことを祈りながら進んでいきます。

しばらくはこんな感じの景色が続きます。

やはり風は強いです。しかし幸いなことにほとんど追い風!
なるべく負荷が少なくて、踏めるギアを選択するのがバテないコツですが、追い風のおかげで踏まなくてもグイグイ進みます。嬉しい!

遠くに恵山らしき山も見えてきました。

 

さて、宿に到着する前に一つやることがあります。

夕食の確保のためにコンビニに必ず寄らなくてはなりません。なぜなら今日の宿は素泊まりで、コンビニも食事する店も近くにない可能性が大だからです(のちに確認すると、なとわ・えさんの近くにローソンがありました。なのでここで無理して寄る必要は無かったようですが、この時は絶対に寄らなければ夕飯抜きになるかも、と必死でした(笑。)

道の駅しかべ間歇泉公園から15kmほど進んだところからローソン、セブン、セイコマが4kmほどの間隔で立て続けにあります。このどれかに寄って食料を確保するつもりですが、荷物はなるべく軽い状態で走行したいので、基本的には一番最後のセイコマに寄るつもりだったのでローソンもセブンもスルーします。

道の駅を出てから20km以上、ほぼノンストップでここまでやってきました。海沿いの道は意外と集落があり、思ったより車の通行も多く、路肩が狭かったり凸凹だったりで結構疲れてきました。コンビニがあったらそこで休憩しようと思いながらペダルを漕ぎます。そしてナビでセイコマがあると表示されている場所の近くまでやっと来ました。

その先を見ると・・・なんとそこには斜度15%はありそうな激坂が!!( ゚д゚)ポカーン
どう見てもこの先にコンビニがあるとは思えない山へと続いています!

『いや、これ、どう考えてもコンビニなんてないでしょ・・・』

疲れた足でこの坂を登って、果たしてコンビニがあるのか??(田舎のコンビニは潰れてたりするのはよくあることです)。もう不安しかない。

とはいえ、ここを過ぎればもうコンビニはないので、ナビを信じてこの坂を登るしかない!
覚悟を決めて激坂を登り始めます。必死の立ち漕ぎで登った先には・・・

やっぱりコンビニなかった~!!(T_T)
途方に暮れるオレ。

そしてここから続く道を見て絶望するオレ。


ソ、ソウルジェムが濁っていく・・・

今から来た道を引き返して最初にあったローソンまで(8km)戻る気力はない(実は二番目に現れるはずのセブンも見つけることができなかった)。

このダート道を進む覚悟を決める。

蘇るダート道の悪夢

自転車を押しながら、昨日の樽前山五合目からのダート道の悪夢が蘇る。

その先は・・・

Σ(゚∀゚ノ)ノキャー!めっちゃ綺麗な道に出たー!

国道278号線尾札部道路。途中から山側に広い歩道と路肩のある新しい道が通っていたらしい。どうしても海沿いを走りたい人以外は自転車なら絶対この道を通ることをおすすめします。『道の駅 縄文ロマン南かやべ』もあるし、コンビニ(セブンとセイコマ)もある。

そして、、、

セイコマ来たー。
一時はもうダメかと思いました(笑。

 

ここでなんとか栄養補給と今夜の夕食をゲット。
コンビニの隅で少し休憩してから出発です。恵山までの残り30km弱。

牛乳寒天ウマー

コンビニを出るとすぐに新道から下道へ合流。新道の存在を知ってたら初めからこっちを走りたかったわ。自転車にはめっちゃ快適な道でした。

 

北海道の海沿いの道といえば、歩道がなく路肩も狭い暗いトンネルがたくさんあるイメージでしたが、幸いにもここまでは危険なトンネルはありませんでした。

しかしついに、いかにも危なそうなトンネルが現れます・・・。

歩道は見当たらない。中は暗い。見るからに凶悪そうなトンネル。「滝の沢トンネル」。

迂回路らしき道があったのでそちらへ行ってみると、道はすぐに行き止まり。
美しいなかにも少し恐ろしさも感じるような、荒々しい海岸線が続いていました。

謎の洞窟があったり、

やはりあのトンネルを通るしか道はなさそうなので、自転車のライトはもちろんヘッドライトも装着準備。覚悟を決めてトンネルへ突入。交通量は少ない(結局車に追い抜かれたのは3台ぐらい)とは言え、暗いトンネル内で車に抜かれるのは恐怖なので、一生懸命ベダルを踏みます。暗いよ~(路肩が)狭いよ~。

850mの滝の沢トンネルを抜けホッとしたのも束の間、連続して全長1,437mの「銚子トンネル」が現れます。聞いてないよ~と早いペースを維持したまま、なんとか無事に脱出!!今度こそはトンネルを抜けたようです。

銚子トンネル(全長1,437m)を振り返る

トンネルを抜けると立派な歩道が。トンネル内にもお願いします(T_T)
そして前方には、明日登る予定の恵山の雄姿が間近に!

山頂はむちゃくちゃいい天気っぽい。今すぐ登りたくなったが日没までに山頂に行くのは無理。
だけどこの迫力ある山容を見て元気が出た!

海向山。恵山の隣の山。

この先はちょっとした峠を超えて、南側へ出る。

南側から見た恵山

ここまで来れば今日のゴールは近い。しばらく海沿いの整備された道を恵山方向へ進んで行きます。

そして最後は旅館までの激坂が待ち受ける!
ここは立ち漕ぎが必要なぐらいのキツイ傾斜でしたが、途中で恵山の写真を撮りながらなのでそこまでしんどくは無かったです。

旅館に近づくに連れ恵山が眼前に迫ります。見るからに火山っぽい凄い迫力。麓に住んでいる人たちにとっては日常の風景なんだろうけど、普段火山を見ることのない自分にとっては非日常的な風景でしかない。

非日常的と言えば、この巨大な観音様。
突然目の前に現れたのでビビった(笑。

 

激坂を登ると恵山温泉旅館に到着。想像以上に年季の入った建物だ。

部屋も若干ヤニ臭さが残る昭和的旅館の部屋だ。とりあえずテレビは映るので少し安心した(TVがないと夜が不気味そうだったので)。テレビでは東京?の男の立て籠もり事件のニュースが流れている。こんな山奥の旅館にいると、なんだか都会で起きている事への現実味が感じられない。自分には関係ない感じというか世の中から隔離されたみたいな感覚が半端ない。

温泉がかなり良かった。お湯は強い酸性で鉄臭く無色透明。酸性なので石鹸は使えないと書いてあるのに、メリ○トシャンプーが置いてあるのが不思議であった。

個人的には湯船にしっかり浸かることができる温めのお湯が好きなのですが、そういう意味でここのお湯の温度は超適温であった!日帰り温泉もやってるようだが、誰も来なかったので今日の疲れを癒やすべくお湯を堪能できました~。寂れた雰囲気もとても良かったなあ。気に入りました!

 

明日の恵山登山は、ここから2kmほど急なアスファルトの道を登った火口原駐車場まで行き、そこから登山する。当初はそこまで自転車で行くつもりだったが、旅館までの急登より更に傾斜のあるこの先を自転車で登るのは(自分には)無理っぽいので止め、バスで行こうと思ったのだが旅館のご主人曰くバスは通っていないとのこと。どうやら私が在ると勘違いしていたバスは「恵山つつじまつり」のとき限定で運行される臨時送迎バスだったことが判明する_| ̄|○

そんな話を旅館のご主人にしたところ、結局明日の朝食後に車で送ってもらうことになりました。
ありがとうございます!

ただ明日の天気は曇りらしいので、朝天気を見て登るかどうか判断することにし早めに眠りにつきました。

21:30 就寝

 

自転車は玄関の中に止めさせてもらいました。

 

次回の記事
まとめ記事
パッキング

コメント