2017年5月、初めてのお泊りロングツーリング(2泊3日)に、しまなみ海道行ってきた時のお話。
前置き
以前から漠然と、北海道を自転車でキャンプツーリングしてみたいと思っていた。
期間は社会人として取得可能な限界ギリギリのとりあえず2週間ほどで。
ブログなどさまざまな自転車キャンプツーリングの体験談を見ていると、2週間という期間は決して長くはない。
むしろ短いほうかもしれない。けど、その短い期間でさえ、今の自分が宿泊はキャンプのみで毎日自転車を何十キロも漕いで移動しなければならない旅を果たして(体力的に)続けられるのか?という疑問が常にあった。
その答えを探して、いろんなブログやらサイトを見たけど、イマイチわからない。
そこに書いてあることがどこまで自分にも当てはまるのか?一番明確な答えを出すにはやはり、自分で経験してみないとわからない。結局結論はそうなった。
自分の体力的スペックは?
では、自分の今の体力はどうなんだろう?
身長約170センチ、体重はいつも「やや痩せ型」と分類される約60キロ。他人に『たくましい』と言われたことは生まれてこの方一度もない、いわゆる華奢な体。基礎体力的にもおそらく中の下ぐらい。
特に持久力には元々自信がない。自分が持久力に劣っていることに気がついたのは高校の頃。1500メートル走で『あいつには勝てるやろ』と思っていたおデブちゃんに惨敗した時だ(かろうじて最下位ではなかったと思う)。
そんな私も大人になって、何度か10キロのマラソン大会に出場したことがある。それなりに練習もしたが、平均タイムは1時間弱。まあ人並み程度のタイムは出すことができた。
そして今回、このしまなみ自転車旅を実行するに当たって、2,3日に1回、3キロほどのランニングを2ヶ月間続けてきた。なので普段よりも少しだけ持久力には自信がある状態(自分比)であった。
以上の体力具合を考慮して、これならイケるだろう!と導き出した計画が、今回のしまなみ海道をめぐる2泊3日の一人自転車旅であった。
旅の計画
1日目(5/20土):広島港~松山観光港(フェリー) → 今治 45km 「はまかぜ海道」
2日目(5/21日):今治 → 尾道 70km 「しまなみ海道」
3日目(5/22月):尾道 → 呉 → 広島港(フェリー)74km 「さざなみ海道」
(※距離は自転車の予定走行距離)
2泊3日。
目標である北海道旅ではテント泊を予定しているが、今はテント持ってないし、とりあえず今回は2泊ともビジネスホテル。
スタイルは速乾性シャツに薄手のパーカー、膝下までの短パン、靴下にスニーカー、帽子。
持ち物
収納バッグ
主な荷物は『ORTLIEB(オルトリーブ) フロントローラー クラシック ブラック F630』に入れる。
普通の自転車の前輪用バッグを、後輪に装着。容量約25L。
小物荷物はサドルバッグとフロントバックに入れる。
貴重品など携帯品はショルダーバッグに入れる。
中身
・替えの衣服:速乾性シャツ×1、パンツ×2、靴下×2、CW-Xタイツ (ロング丈)、レインウエア(上のみ)
・工具、ビニールテープ、軍手、チューブ×1、キャットアイ(前、後)、充電池×2、携帯空気入れ、パンク修理キット、ワイヤーロック
・水筒、日焼け止めクリーム、膝サポーター、薬(ロキソニン、PLなど)、絆創膏
・ガラケー、タブレット、充電器×2、腕時計、財布、折りたたみ傘、メモ帳、小タオル、ポケットティッシュ、ハンカチ、携帯食
天気が良さそうなので雨具は折りたたみ傘のみ。
初の長距離なので、荷物は最小限を意識した。意識しすぎて輪行バック忘れてました(汗)
これで容量25Lのオルトリーブにもまだ少し余裕があるぐらいでした。
で、肝心の自転車は?
DAHON(ダホン) Visc.P20
ぶっちゃけスゴイ折りたたみ自転車です。よく走ります。坂も軽い。カッコイイし。
だけど硬い・・・。
長距離走るのめっちゃ不安でした。
初の長距離自転車旅を終えて
走行距離(3日間):207km
体力的なこと
正直、自転車舐めてました。
初日、距離が35キロを超えたあたりから足が痛くてまともに漕げなくなったときには、何が起こっているのかわかりませんでした。過去の自転車走行最長距離が35kmで、3回ほど経験がありましたが、いずれのときも足が痛んだことはなかったので驚きました。以降足が死んでしまいます。こまめに休憩しなければ平地でさえ進めない状態に。翌日以降のことを全く考えていないオーバーペース。
翌日以降のほうが距離も長くアップダウンも激しいのがわかっていたのに、なぜかカッコつけて飛ばしてしまった。まるで日帰りツーリングのような無謀なペースだったことに後で気がつく。おかげで二日目以降、足が動かなくなりスピードを出せなくなってしまった。ただそのことで却って自転車で長距離を走るためのペース配分を理解するという怪我の功名?あり。
よく考えたらマラソンも自分の場合、最初にペースを抑えて走らないと後半もたなくなるタイプだった。あと、自分の足で走ることと自転車で走ることとは、使う筋肉が全く違うということを思い知らされた。足の筋肉はランニングで鍛えていたつもりだったが、膝周りの筋肉強化はランニングでは全く不十分だった。最後まで膝周りの痛みに悩まされた。ただし心肺機能の苦しさは旅を通じて皆無だったことは、ランニングの効果だと思う。
膝の痛みのお陰で、漕ぎ方に関しても少しわかったことがある。まず右足に痛みが出たので、右足はペダルに置くだけで、ほぼ左足だけでしか漕げないようになってしまった。その時に気がついたのは、自分の漕ぎ方は利き足の右メインの片足漕ぎになっているのではないかということ。更には止まった時に漕ぎ出す足も右ばかりだったので、知らず知らずに右足に負担がかかっていたのだと思う。意識して左足を使うようにしたら、なんとなくスムーズに漕げるようになり痛いながらもなんとか完走できたのではないかと思う。
元来腰が弱いので、当初はそこが一番心配だった。実際初日は足もやばかったが、実は腰の痛みが一番辛かった。でもなぜか二日目以降腰の痛みは出なかった。サドルを数センチ上げたのが良かったのかもしれないが、よくわからない。あと、ハンドルがノーマルなので手首の痛みも心配だったがそちらも思ったほどではなかった。ただこれはもう少し期間が長かったらやばい気もする。
その他のこと
・トンネル進入の際、ヘッドライト(登山とかで使うやつ)があれば便利だった。
・輪行袋は必須です。
・ロキソニンがなかったら完走不可能でした。足の痛みのピークを明らかに下げてくれました。
それを踏まえて、翌年北海道ミニベロツーリングに望みました。
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