【登山】御鉢に登る斜面が最初にして最大の難関。星景写真のロケハンを兼ねて高千穂峰へ登ってきました。

登山
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前回の記事↓でもチラッとお話しましたが、3月中旬に星景写真撮影目的で、南九州へ車中泊旅にでかけてきました。

夜間のあいにくの天候によりメインの目的であった星景写真は全く成果なしでしたが、昼間はほぼ晴天に恵まれ、サブの目的であった高千穂峰ロケハン登山が最高だったので紹介します。

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高千穂峰登山

高千穂峰について

読み方は『たかちほみね』で”の”が入るようですね。

宮崎県と鹿児島県の県境に位置する火山で、霧島連山の中で2番目に高い(1,574 m)標高です。
(一番高い韓国岳にはこの翌々日に登りました。)

天孫降臨の地とされ、山頂には「天の逆鉾」が立っています。

よく勘違いするのが、同じ宮崎県にある高千穂峡ですがあちらは峡谷、高千穂峰は火山ですのでお間違えのないよう。

登山の難易度としてはやや低いかもしれませんが、ロケハンとしてだと結構辛い山行でした。

ガレ場っていうんですかね?砂地の上に細かい小石があるような地面で、足元がかなり不安定です。
特に下りではズルっと滑って転倒する恐れがあります。

重い機材を抱えて行くことを考えると、御鉢に登る最初の斜面は結構集中して登らないと(というかむしろ下りが)危険だし体力も消耗すると感じました。

高千穂河原駐車場

登山口となる高千穂河原ビジターセンターの駐車場で、500円の有料となります。

登山装備ではなくても「霧島神宮古宮跡」までなら気軽に行けますが、それだけのために500円を払うのは個人的にはちょっともったいない気もします。

私の場合は、昼間の登山と夜の撮影目的がありましたので長時間駐車でしたが、ビジターセンターが閉まる17:00以降も特に「出て行け」と言われるわけでもなくずーっと駐車は可能でした。

なので夜間のみ(夜来て朝出ていく)なら駐車料金は払う必要はなさそうです。

車中泊について

この夜私はこの駐車場で待機して、26時ごろに晴れていれば御釜に登って星景写真撮影をするつもりでしたが、雨により断念。

しかもこの雨が結構な勢いで降りまして、もしかして崖崩れ等で駐車場から帰れなくなったら・・・とちょっと恐怖を感じるような降り方で(そもそも一人で結構怖かったしw)急遽夜中に「道の駅霧島」へ移動したのでした。

なので完全な車中泊はしてませんが、トイレも夜間使用できますし、売店は閉まりますが自動販売機はあります。

なので車中泊も十分可能です。こわいけど。

 

登山ルート

高千穂河原駐車場(赤)~ 御鉢 ~ 高千穂峰山頂(緑)の往復ルートです。

上のルート図は下りの時に記録したログです。
青いルートの線をクリックすると、山行データが表示されます。

登りも同じルートとなり、時間は「下り+20分」くらいだったと思います。

駐車場辺りの散策道以外、基本的には一本道の往復なので、霧が出たりしなければ迷うことはありません。
距離は往復でも5km強と短く、2時間半で往復できます。

御鉢に登る斜面は登り下りとも結構キツイです。
登山靴は必須だと思います。
斜面には黄色の印がしてありますので、それをたどると比較的楽に進むことができます。
特に下りの時はこの印がすごくありがたかった。

遮るものがないので眺望は最高ですが、風も強く、この時も風速15~20m/sの予報で実際かなりの強風でした。御鉢の北側の道はやや細い場所もあり、強風で煽られると滑落の危険もありますので注意が必要だと感じました。

 

登山の記録

2019年3月11日(月)

10:30 高千穂河原駐車場へ到着。
風はありますが、穏やかな日差しの良い天気です。

準備をして、登山の出発地点である駐車場の鳥居をくぐったのが11時ちょうど。

少し歩くと再び鳥居が現れます。霧島神宮古宮跡です。
ここではなにやら神事が行われていましたがスルーして、その脇の登山口に歩を進めます。

しばらくは葉の落ちた樹木の下、傾斜も緩やかな石畳の登山道を歩きます。

眺望が開けてくる頃、御鉢へ登る斜面が眼前に現れました。

斜面を少し登った場所で後ろを振り返ると、春の霞の中に桜島がぼんやり見えていました(上写真中央左)。

この辺りから砂地なので足がめり込み易く、大股で歩を出しても滑ってロスが大きくなる(1歩進んで半歩戻る)ので、なるべく小股の方がロスが少なくて楽です。

写真では伝わりにくいですが、御鉢へのアプローチは壁のような岩場の斜面でしたw

どう見ても普段は動くことが少なそうな小太りの女性が、とても辛そうに登ってました。彼女は無事に登ることができたのだろうか・・・。
自分的もここが一番辛かった!

なんとか御釜の上まで登ってきましたが、風が強いぃ!!(写真では伝わらない)。

強風に煽られないように細心の注意をして御釜の縁でカメラを構えますが、強風で体が揺れる!

この時はRF24-105mm F4 L IS USMでの撮影でした。
最も広角は24mmですがとても全ては画角に納まりきれません。大迫力の御釜!!

反対側(北西方向)には新燃岳が雲に覆われています。
この距離で噴火したらヤバイんじゃないかと心配になるぐらい、思ったより近いですw

御鉢の北側の縁を進むと、高千穂峰が見えてきます。

御鉢のてっぺんから見た、これから登る高千穂峰の勇姿。
神様が降臨する山だけあってカッコ良い!

御鉢から若干下ったところに小さな鳥居があり、そこからまた登りが始まります。
急登ではありますが、御鉢手前の傾斜に比べると全然楽でした。

確か200mごとに看板が立ってた気がします。

すぐに山頂が見えてきました。
写真中央やや上の小山の上に立ってるのが小さいけど「天の逆鉾」です。

ご覧の通り、柵に囲まれ小山の上にあるので近くで見れません(登れば見えなくも無いですが)。
坂本龍馬みたいに抜こうとするやつがいるから仕方ないw
この柵があると絵的に興ざめするので、どうせ近づけないなら柵をもっと天の逆鉾から遠ざけて欲しい気がします。

赤い屋根がクールな高千穂峰登山小屋。

眼下に都城市を眺めながらおにぎりを食す。
なぜかいつも食べた後に写真を撮りたくなるので、食べかけの写真で申し訳ない。

帰途につきます。

御鉢ごしの新燃岳方面。新燃岳火口から昇る白煙の向こうが韓国岳か?
来た道を帰るだけですが、こちらも景色が抜群なので全く飽きませんね!

手前から中岳、新燃岳、韓国岳、で合ってる?

いつの間にか新燃岳方面を覆っていた雲も完全に晴れていました。

相変わらず強風が吹いてるし、疲れた足腰で御鉢を降りる斜面はキツかったのですが、素晴らしい景色に癒やされながらの登山を無事に終え、14:10に駐車場へ到着しました。

おつかれさまでした。

あとがき

登山としての難易度はそれほど高くないので、初心者にもおすすめできますが、何度も言いますけど御鉢へのアプローチ斜面登り下りともヤバイので、登山靴必須でお願いします。

あと写真では全くわかりませんが、風がヤバい。
星景写真のロケハンだったのですが、この強風だと三脚構えてもブレる可能性が大いにあるし、何より真夜中にこの強風に吹かれながら一人で撮影するってめっちゃ怖くない??ってレベルでした。
(結局、夜中に登ることはなかったのですが・・・)

で、この記事を書いてて知ったのですが、新燃岳方面の登山道も途中までなら行けることが判明。
もしかしてミヤマキリシマと御鉢絡みの絵が撮れるかも?
5月にリベンジ、する?

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