それにしても・・・
広島から片道700km弱の距離を高速道路を使って車で往復してきたわけですが、渋滞が半端なかったです。
予想はしていましたが往路はあまり何も考えずに、普通に昼間走ってたら大阪あたりから渋滞が始まったので、これはイカンと昼間の走行は諦め、日中をSAで無駄に過ごして夜間に走りました。結局広島から霧ヶ峰まで24時間かかってしまった。
その反省を踏まえて、復路ははじめから夜間走行をすることに決め、霧ヶ峰を19時に出発し渋滞に巻き込まれること無く、往路の半分の12時間で広島へ帰ることができました。自分は下り車線だったので渋滞はほとんど発生してませんでしたが、上り車線は夜中の0時でも大渋滞してる・・・見てて可哀想でした。
日本のお父さんは頑張ってるなあ。
撮影記
2019年4月29日(月)
どんな撮影でもそうですが、特に野鳥撮影においてはロケハンは必須と自分は考えています。もちろんネットで事前に情報は集めますが、それはあくまでも過去の話であり現状がどうかはやはり自分で見てみないとわからない部分が多いです。
というわけで、この日の午前中は霧ヶ峰をハイキングがてら撮影機材は持たない軽装(双眼鏡だけは必要です)で、事前に目星を付けておいたポイントを歩いて見ました。この時期のノビタキの標準的な数がわからないのでなんとも言えないのですが、そんなに数は多くないけど、撮影は可能かなという印象でした。
午後は食料の買い出しも兼ねて別の撮影地へ向かいました。
2019年4月30日(火)
平成最後の日は天気が良くなかった霧ヶ峰には向かわず、前日車中泊したもう一つの撮影場所である塩嶺御野立公園が午前中は曇りだったので、そこでキビタキ狙いで撮影。本命は霧ヶ峰のノビタキでしたが、キビタキも是非撮ってみたい鳥だったので、機材の事前チェックやこのシステムでの練習も兼ねた予行演習にはもってこいの撮影となりました。
2019年5月1日(水)
令和初日は雨で撮影できず。
2019年5月2日(木) ノビタキ撮影1日目
夜の内に霧ヶ峰に到着。4/29に訪れた時は濃霧で何も見えず、駐車場の入り口がわからずに通り過ぎてしまい、深夜の2時に強風と濃い霧の中懐中電灯を持って駐車場の入り口を探さなければならないという怖い思いをしたので、今回も不安でしたが穏やかな天気で無事到着できて一安心。
6:15~11:30 いよいよ本命のノビタキ撮影。ざっくりした印象は近くで撮らせてくれない!渡ってきたばかりのノビタキは警戒心が強いと何処かで見たような気がしますが、本当かもしれない、ムウ・・・。
もう一つは、機材の操作にもう少し慣れが必要だなと言う感想。ゼロコンマ何秒の遅れでシャッターチャンスを逃すことが当たり前の世界、それが野鳥撮影。
個人的には野鳥撮影はスポーツだと思っていますw
2019年5月3日(木) ノビタキ撮影2日目
撮影最終日。
昨日より速い5:30から出発し、午前中にかけてノビタキ撮影。前半は昨日同様、近くで撮るチャンスが全く無い状況にプチ絶望状態で魔女になりかけてましたが、後半は少しだけ距離を縮めてくれる時もあったので辛うじて魔女化は避けられましたw 機材の操作にも少し慣れてきたかな。
撮影地
霧ヶ峰
撮影地の霧ヶ峰については私が語るまでもなく、避暑地として大変有名な高原です。この連休も大量の人間たちが大挙して群がりとんでもないことになってました。
特に気になったのが、集団で訪れるバイクや改造車の爆音と、どこでも構わず煙草を吸う喫煙者の存在。都会の喧騒から逃げ出し一時の癒やしを、大いなる自然や澄んだ空気に求めて訪れる方が多い場所だということがいい大人なんだからわかっているはずなのに、無駄にアクセルを吹かして騒音を撒き散らしたり、どこでも喫煙する人間の多いこと。
近年、霧ヶ峰のノビタキの数も減っているという話を聞きますが、こんな人間たちの振る舞いを見ているとそれも宜なるかなと妙に納得してしまいます。まあそういう自分も文明の利器を使って環境破壊の一端を担っているのであまり強く言える立場ではございませんが、せめて他の生き物が生きている場所だと言うことをもう少し考えて行動できる人間になりたいものだなあと自戒を込めて思うわけです。
全く撮影地の紹介になって無くてすみません。野鳥の撮影地はあまり詳細に話すとまずいので詳細を書くことができませんが、今回私が撮影したのは木道が無い場所だとだけ言っておきます。今回出会ったよく霧ヶ峰に訪れるという高齢のご夫婦が言うには、大砲抱えたほとんどの人たちは木道がある方で撮影していると教えてくれました。つまりそっちのほうが鳥は出やすいってことでしょうね。
ロケハン時に木道がある方へ行ってみましたが、確かにこっちのほうが谷みたいになってるので空抜けしにくく良い絵が撮れそうでした。けどあの狭い木道の上に三脚を立てる根性が私にはありませんw 人が少ない平日とかなら行っても良いかもだけど・・・。
作例
今回、野鳥撮影のために『Velbon フリュード雲台 FHD-66A』を新規購入しました。中型望遠レンズ用としてとても評判が良い雲台だったので期待してましたが、評判通りの使い勝手の良さでこれは使えると好印象でした。
使用カメラ:EOS R
使用レンズ:EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
カメラ設定は、FVモードで、絞りは開放固定(F5.6)、ISOも100で固定、露出のみをダイヤルで変更しながらの撮影でした。全て三脚使用での撮影となりますのでシャッタースピードはAUTOでお任せです。
全てクロップ撮影なので焦点距離は実質1.6倍になります。
更に全ての写真でトリミングしております。
お山に向かって囀るノビタキ
焦点距離:400mm(クロップ換算640mm) 絞り値:F5.6 露光量:1/250秒 ISO100
朝の6:40。”囀る”ってタイトルに書いてますが、まだ少し薄暗くてホントは囀っているかもわからないくらい遠かったですw まあ雰囲気です。
油断
焦点距離:400mm(クロップ換算640mm) 絞り値:F5.6 露光量:1/500秒 ISO100
場所移動中にばったり出会ったノビタキ君。完全に油断してたみたいでアクビしてましたwこれが今回の撮影で一番近くで撮れたノビタキの写真ですが、これも引くぐらいトリミングしております。
ゆらゆら
この日は天気がとても良かったので、朝の9時ですがすでに陽炎の影響が出始めています。それだけ被写体までの距離が遠いってことでもあります。
ヒエラルキー?
木のてっぺんで悠然と囀るホオアカをなんとか追い払いたいノビタキであったが、全く無視して囀り続けるホオアカさん。この場所ではホオアカのほうが偉そうにしてました。
車中泊地
霧ヶ峰高原ドライブイン 霧の駅
普通車200台、大型バス20台が駐車可能な非常に広い駐車場があります。
山の上なのにガソリンスタンドがあるのは驚きです。
ただ、二ヶ所ある施設のうち「霧ヶ峰高原ドライブイン 霧の駅」は閉鎖しているようなので、食事ができるのは「霧ヶ峰ビーナス」のみとなります(2019年5月現在)。
トイレも24時間使用可能です。
お風呂は近くの宿泊施設が日帰り温泉をやっているようなので、下記をチェックしてください。
今回私は最長でもここでの睡眠は3時間ほどだったので、ガッツリ車中泊をしたというわけではありません。トイレの近くに車を止めてその後ろの芝生にテントを張っていた方は、今日で(宿泊が)5日目だとおっしゃってましたが、『長時間の駐車はご遠慮ください』という看板もあるので、その辺は特に連休のような人が多く訪れる時期は考慮したほうが良さそうですね。
あとがき
思ったより遥かにノビタキは遠かったです。
焦点距離が短いのである程度は覚悟してましたが、ここまで近寄らせてくれないとは想定外でした。
はっきり言って大惨敗です!
ですが色々とわかったこともあったので、次回に繋げていければと思います。
次回はもう少し愛想よくなってくれてたら嬉しいなあ。
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